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   <title>音楽ノート</title>
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   <title>クロマチックハーモニカの魅力と技術および限界について(1)</title>
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   <published>2009-04-12T06:02:48Z</published>
   <updated>2009-04-12T05:50:36Z</updated>
   
   <summary>6才の時より12年間、私は故小林忠夫先生からハーモニカを教わった。ハーモニカとい...</summary>
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      <![CDATA[6才の時より12年間、私は故小林忠夫先生からハーモニカを教わった。ハーモニカという言葉から人が通常想像するのは複音ハーモニカやブルースハープであろうが、私が習ったのはクロマチックハーモニカである。以下にただ「ハーモニカ」と書くときは、クロマチックハーモニカを指す。師匠亡き後も、大学・大学院時代の6年間は、クラシック室内楽のサークルに所属し、研鑽を深めた。しかし、社会人になって以降の4年間は、楽器を触ることを半ば意識的にやめた。大学・大学院時代にクラシック音楽にどっぷりとつかり、多くのヴァイオリンやピアノの奏者と親しく接する機会をえたのはかけがえのないことだったが、それがかえって、私の音楽性の未熟さを痛感させたし、さらには、ハーモニカはクラシック音楽を弾く楽器としては発展途上にあると知らしめた。私がもっと音楽性豊かだったなら、社会人になってからも寸暇を惜しんでハーモニカを持ち、その技術や楽器構造を変革する試みを行ったことと思うが、それは夢物語でしかない。

―――とはいいつつも、実はこの3月末から4月初めにかけて、ほんの余興にハーモニカを持たざるをえない機会が3度あり、そのために約1ヶ月間練習を重ねた。演奏したのは、

バッハ：無伴奏フルートのためのパルティータよりクーラント
シューマン：アダージョとアレグロ
レクオーナ：マラゲーニャ

という3曲だった。短い練習期間に加え、酔いがまわった状態での演奏だったから、評価云々には値しないが、学生時代にそれなりに音楽と真剣に向き合った中で考えたことを思い出すには充分だった。少しばかりは後進の役に立つのではないかと信じてそれを記す。余計な親切かもしれないが、私が大学3回生の時に京都市の府民ホールALTIで演奏したときの録音を、以下の稿をお読みいただく際の多少の助けになるかもしれないので載せておく。

<blockquote><a href="http://muse.senrenja.net/chagrin.mp3" target="_blank">フランシス・シャグラン作曲 ルーマニア幻想曲(mp3)</a></blockquote>]]>
      <![CDATA[1. 楽器の特質

1.1 クロマチックハーモニカとは

クロマチックハーモニカは、複音ハーモニカやブルースハープと異なり、クロマチック(半音階)という名前の通り、1オクターブ12音を全て弾くことができる。ブルースハープは演奏者のテクニックでたとえばGをGesに下げるなどということが可能で、半音階の演奏がまったく無理ではないけれども、クロマチックハーモニカはレバー1本で簡単に半音階の操作ができるから、1曲の中で何度も転調するクラシックの楽曲を演奏するときには大きなアドバンテージがある。

1.2 楽器の構造

木製もしくは金属製のボディを上下2段左右12列(3オクターブのハーモニカの場合)にくりぬき、そのボディの上下にリードプレートをネジなどで留める。左右12列のボディの穴に対して奏者が息を吸ったときと吐いたときのいずれも音が出るように、リードプレート1枚に対し24枚(12×2)のリードが取り付けられている。ボディ上段にはc-dur(ハ長調)の音のリードが配列され、下段には上段より半音高い音が配される。奏者の息がボディ上段を通過するか下段になるかは、レバーを押すことで切り替えられる。

それぞれの穴に息を吐くときおよび吸うときの音は次の通りになる。

<table><tr>
</tr><tr>
<td>穴番号</td>
<td>1</td>
<td>2</td>
<td>3</td>
<td>4</td>
</tr><tr>
<td>吐くとき(レバーを押さないとき)</td>
<td>c(ド)</td>
<td>e(ミ)</td>
<td>g(ソ)</td>
<td>c(ド)</td>
</tr><tr>
<td>吸くとき(レバーを押さないとき)</td>
<td>d(レ)</td>
<td>f(ファ)</td>
<td>a(ラ)</td>
<td>h(シ)</td>
</tr><tr>
<td>吐くとき(レバーを押すとき)</td>
<td>cis(ド#)</td>
<td>fa(ファ)</td>
<td>gis(ソ#)</td>
<td>cis(ド#)</td>
</tr><tr>
<td>吸くとき(レバーを押すとき)</td>
<td>dis(レ#)</td>
<td>fis(ファ#)</td>
<td>ais(ラ#)</td>
<td>c(ド)</td>
</tr></table>

3オクターブのハーモニカであればこれがあと2回繰り返されることになる。e(ミ)およびh(シ)の音に対して半音階高い音はf(ファ)およびc(ド)に等しく、そのためにf(ファ)とc(ド)の音は複数回現れることに注意したい。fa(ファ)とc(ド)を息を吐くときにも吸うときにも弾けることは、相当のメリットがある。

1.3 音域

音域は、楽器にもよるが、3オクターブから4オクターブが主流である。3オクターブのものだと、フルートやオーボエの音域と重なり、3オクターブ半であればヴァイオリンの音域と重なる。音域が重なれば、当然、他の楽器のために書かれた楽曲をほとんど編曲したりすることなく、演奏できる。ただし和音を多く含むヴァイオリン曲はこの限りではない。

1.4 音色

クロマチックハーモニカの音色も、複音ハーモニカやブルースハープ同様、悲哀を帯びている。このため、演奏はよくも悪くもそういう色調になる。ハーモニカのために書かれた曲を演奏する場合には、音色の特質が考慮されていようから問題はないが、他の楽器で演奏される曲をハーモニカで弾く場合には注意が必要である。ハーモニカの音色がプラスに作用することもあれば、逆に楽曲の魅力を損なうこともある。私の苦い想い出を記せば、モーツァルトのヴァイオリンとピアノのためのソナタ34番を弾いたときは、その陽気な曲調にハーモニカが合わず、惨憺たる結果に終わった。

1.5 楽器の選択

師匠の薦めもあり、私はずっとドイツのHOHNER社製のハーモニカを愛用してきた。TOMBO社やSUZUKI社もハーモニカを販売しているが、音色の美しさではHOHNER社の楽器が一歩抜きんでているように思われる。HOHNER社の製品では、SuperChromonica270、Chromonica280、MellowTone、HardBopper、Meisterklasseを所有している。SuperChromonica270、MellowTone、HardBopperは木製ボディで音域3オクターブ、Chromonica280は樹脂製ボディで4オクターブ、Meisterklasseは金属製ボディで3オクターブ半である。価格から言えば、Meisterklasseがこの中では最も「上等」のハーモニカになるが、金属製や樹脂製のボディだと音色に思い通りの変化がつけられないため、私の好みは木製ボディのハーモニカ、特にSuperChromonica270である。先日の演奏に用いたのもこの楽器だった。同じ木製ボディでもMellowToneやHardbopperは個性が強すぎて曲を選ぶ嫌いがあるから、所有する中で最も安価なハーモニカであるにもかかわらず、SuperChromonica270を愛器となっている。

1.6 メンテナンス

ハーモニカはリード楽器である以上、いつリードが傷むかもしれないというリスクを常に背負っている。しかもオーボエやクラリネットと異なり、傷んだリードのメンテナンスには専門的な技術を要する。リードが傷んだ場合、私は楽器店にメンテナンスをお願いしているが、修理されて戻ってくるまでに約1ヶ月がかかってしまう。したがって、演奏会前には最低2本のハーモニカを手元に置いておかねばならない。

また、甘い物を食べた後やアルコールを飲んですぐの演奏も禁物である。やむをえず演奏するときは、その前に水を飲んで口の中の糖分などをできるだけ除去すること。木製のボディの場合は一旦汚れが付着すると除去しにくいし、半音階を操作するレバーは糖分でベタベタになると演奏に大いに支障をきたす。

[続く]

2. ハーモニカとクラシック音楽

3. 演奏

3.1 パッカー奏法

3.2 タングブロック奏法

3.3 呼吸

3.4 ビブラート

3.5 トリル

3.6 和音

3.7 跳躍]]>
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   <title>真空管アンプ導入</title>
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   <published>2007-12-15T22:18:09Z</published>
   <updated>2007-12-15T22:58:52Z</updated>
   
   <summary>とある家電量販店のオーディオコーナーで ラックスマンの真空管アンプを耳にしたのは...</summary>
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      <name>senrenja</name>
      
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         <category term="アンプ" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://muse.senrenja.net/">
      とある家電量販店のオーディオコーナーで
ラックスマンの真空管アンプを耳にしたのは
つい一週間前の木曜日。

今使用してるのがラックスマンのL-500。
同じメーカーのアンプだけに違いがわかってしまう。
明確には言葉にできませんが、真空管、すごい。
「我が家に欠けているのはこの音だ」という
なんとなしの直感からあっさりと衝動買い。中古品です。

http://www.luxman.co.jp/product/va_sq88.html

昨日届きましたよ。
      これまでのアンプも&quot;cremona auditor&quot;を
しっかり鳴らしてくれていたが
音が全然変わりましたね。

低音域から高音域まで無理なく滑らかな音。
そしてラックスマンらしい艶やかな音。

フルトヴェングラー/ベルリンフィルの
「ザ・グレート」の演奏(戦時中録音/メロディア盤)を聴くと
&quot;cremona auditor&quot;の得意とする中音域の
美しさはいうまでもないとして
ブックシェルフ型のスピーカーのくせに
低音域まできっちりとならしてくるからにくらしい。
「こんなおどろおどろしい低音が鳴っていたのか」と
改めて往時のオケのすさまじさを思います。

コルトーのピアノも70年も前の録音ながら
目の前で弾いてくれているような雰囲気。

オケなら10%ぐらい、ピアノ曲で20～30%ぐらい
生の演奏が再現できているような感じです。
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   <title>赤松林太郎氏のモーツァルト協奏曲を聴く</title>
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   <published>2007-11-20T17:20:52Z</published>
   <updated>2007-11-20T17:29:21Z</updated>
   
   <summary>今年10月13日に東京で行われたロイヤルチェンバーオーケストラの定期演奏会で赤松...</summary>
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         <category term="協奏曲第20番" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
         <category term="赤松林太郎" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
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      今年10月13日に東京で行われたロイヤルチェンバーオーケストラの定期演奏会で赤松林太郎氏がモーツァルトのピアノ協奏曲20番を弾いた。指揮者は堤俊作だった。その公演を聴きに行くことはできなかった私に、録音をくださったので以下はそれを聴いての感想。

モーツァルトが短調で書いた曲(たとえば交響曲40番やピアノソナタ8番などもそうだが)は、悲劇性に溢れて、長調の作品とはまったく異なった趣をたたえる。ある作曲家の作品について、長調作品と短調作品を比べてどちらが優れているかなどという議論がこれほどなされるのは、おそらくモーツァルトぐらいだろう。今はそれを詳しく論じる場ではないが、このピアノ協奏曲20番は短調作品の中でも代表的な一曲で、聴く者は美しき悲哀に酔いたいと望む。
      ―――と、前置きを書いたのは、第1楽章のオーケストラの序奏が、あまりに起伏に乏しく平坦だったからである。そこへきて赤松氏のピアノは、出だしから早々にあたかも「人の家にズカズカと土足で上がり込む」かのように、ロマンティシズムを濃厚に発揮する。やはりこの曲はこうでなくちゃ。私は、赤松氏の弾くモーツァルトはどこかよそ行きの衣装をまとった感じを受けるときがあるが、今回はそうではない。両端楽章は、カデンツァの面白さ斬新さもあいまって素晴らしい。カデンツァは自作と聞いたが、カデンツァに入った途端にタガが外れたように疾駆する赤松氏、実に楽しんでいる。

赤松氏は近く指揮者としてデビューする予定であるが、かねてより「指揮者に向いている」「指揮をするべきだ」と複数の方々から指摘されていたらしい。今回聴いてみて思ったが、ピアノがオケをコントロールしていた時間があった。それだけの技術をもっているということだろう。指揮者としての活躍が楽しみであり、いつかは協奏曲の弾き振りも聴いてみたいところである。
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   <title>スピーカー&quot;cremona auditor&quot;衝動買い</title>
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   <published>2007-08-24T12:13:30Z</published>
   <updated>2007-08-26T15:40:12Z</updated>
   
   <summary>ずーっと欲しかったスピーカーがあった。 sonus faber(ソナスファベール...</summary>
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      <name>senrenja</name>
      
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://muse.senrenja.net/">
      <![CDATA[ずーっと欲しかったスピーカーがあった。
sonus faber(ソナスファベール)社の
cremona auditor(クレモナアウディトール)。
→<a href="http://http://www.sonusfaber.com/index_altri.html">sonus faber</a>(英語)
→<a href="http://www.noahcorporation.com/sonusfaber/sonus_2.html#auditor">cremona auditor</a>(日本語)

ついに買ってしまった。
今日届いた。
ガムテープをはがして段ボール上面を開けて―――
開梱するひとつひとつの手順すら嬉しくて仕方ない。

記念すべき最初の1枚はやはりお気に入りの盤をかける。
シゲティ/ワルターのベトコン(古い方)を聴く。

感動である。木が鳴っている。
まだエージングしていないのに。
スピーカーもまた楽器であることを思い知らされる。]]>
      この1年半はB&amp;W社のNautilus805を使用していた。
低域から高域までしっかりと綺麗に鳴らしてくれて
なーんの不満もなかった。

唯一要求をするとすれば
あまりに堅実な音で色気がないことぐらい。

一方sonusの音はさすがイタリアのスピーカー。
しかもヴァイオリンの名産地の名前を冠したスピーカー。
フォルムからしてこだわりを感じるが
音もまた色気たっぷりである。

B&amp;WのNautilus805を&quot;正妻&quot;と呼び
sonus faberのcremona auditorを&quot;愛人&quot;
などと呼んできた。

オーディオ専門店でcremona auditorの前を通るたび
その音に聴き惚れてきた。

ずっと聴くなら堅実な正妻がいいかもしれないが
いましばらくはようやく手に入れた愛人を堪能したい。
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   <title>シュタルケル聴き比べ</title>
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   <published>2007-06-21T15:09:44Z</published>
   <updated>2007-06-21T17:04:00Z</updated>
   
   <summary>チェリストは数多くいるけれど、私の中ではチェリストといえばカザルスと相場が決まっ...</summary>
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      <name>senrenja</name>
      
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         <category term="シュタルケル" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
         <category term="チェロソナタ" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
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   <category term="31" label="コダーイ" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
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   <category term="29" label="ブラームス" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
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   <category term="28" label="ベートーヴェン" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
   
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      チェリストは数多くいるけれど、私の中ではチェリストといえばカザルスと相場が決まっていて、どんなチェロ曲を聴くときでもまずはカザルスのを聴こうとしてしまう。したがって所有するチェロ曲の音源もどうしてもカザルスに偏る。他のチェリストでも、デュ・プレ、ロストロポーヴィチ、フルニエの音源などは何枚も持っていて、特にフルニエの音源は、ベートーヴェンやブラームスのチェロソナタを中心によく聴くけれども、それでも内田光子が「宇宙の真ん中で鳴っているよう」と形容するカザルスのあの音に私は最も惹かれる。しかし、あんまり偏りすぎるのもよくなかろうと最近考えていて、様々な音楽家の演奏に耳を傾けようとするこの頃、チェリストのヤーノシュ・シュタルケルを聴いてみた。タワーレコード等の試聴機で聴いたことぐらいならあるかもしれないが、改まって聴くのは意外にも初めてだと思う。
      シュタルケルは1924年にハンガリーに生まれた。1950年に録音したコダーイの無伴奏がその録音のよさもあいまって評判を呼んだらしいが、コダーイの無伴奏は残念ながら未入手である。手元にあるのは、ベートーヴェンのチェロソナタ第3,4番(共演者ブーフビンダー)、ブラームスのチェロソナタ(共演者シェベック)、ドヴォルザークのチェロ協奏曲(指揮者ドラティ)という3枚である。

最初に聴いたのはブラームス。1959年の録音。共演者のシェベックは名前すら聞いたことがないピアニストで、どんな演奏をするのかと興味津々だったが、聴いてみての感想は全く期待はずれだった。シュタルケルとの呼吸が合っておらず、どこかしらぎこちない演奏。シュタルケルを立てるわけでもなく、丁々発止とやり合うわけでもなく、微妙な立ち位置。シュタルケルの解釈にも疑問。特に第1番はひどく、第1楽章の第1主題からして大味である。再現部の第2主題のあたりは盛り上げ方がうまくもあるが、それも長くは続かない。第2番は少しマシだが、それでも……。フルニエとバックハウスの録音の方がずっとよいと思う。Webで「シュタルケル」で検索してみて、このブラームスの演奏に対して評価が高いのがどうも解せない。

続いて、ドヴォルザーク。1962年録音。このチェロ協奏曲は、チェコの作曲家ならではの土俗的な雰囲気を随所に盛り込んだ作品で、この雰囲気をいかに出すか―――これはチェコ人が演奏するときは大きな問題とならないが、他の国の演奏家が弾くときには結構な難題らしく、うまく出せない演奏がしばしばあって、そういう時は聴いているときの楽しみが半減してしまう。その点、シュタルケルはチェコ出身ではないが、隣国のハンガリー人であることも手伝ってか、土臭い音がしていて悪くない。だが、この曲のもう一つの要として、第1楽章のアグレッシブな第1主題と、それとは全く対照的に牧歌的でのどかな第2主題の描き分けがあるが、特に後者について、シュタルケルの歌は平凡である。第2主題に酔えない。これではカザルスやデュ・プレに大きく水をあけられてしまう。(というかそもそもカザルスやデュ・プレは第1主題の歌い方からしてシュタルケルに勝るが。)

ベートーヴェンのチェロソナタは1978年の録音で、解説によればシュタルケル3回目の録音であるとか。共演者のブーフビンダーは以前私がドイツに入ったときにライン川の畔で元指揮者だったとかいうドイツ人と話していたときに「素晴らしいピアニストだ」と勧められたことがあって、しかし今に至るまで聴いていなかった。先の2枚までとは打って変わって、シュタルケルの演奏はずっと自然である。ブラームスとドヴォルザークを聴いてがっかりし、もうベートーヴェンを聴くのを諦めようかと思っていた矢先だったから正直驚いた。多くを聴き比べたわけではないからはっきり言えないが、「老成した」という形容詞が合いそうな演奏になっている。ブーフビンダーのピアノは強弱のレンジは狭いが音の粒は繊細かつ綺麗で、解説にも書いてあるように「派手な技巧派ではな」く、例えばモーツァルトの音楽等に適性を示しそうである。ブーフビンダーも解釈が自然で、このベートーヴェンなら安心して聴いていられる。不満があるとすれば、(特にピアニストが)おとなしすぎるところか。ロストロポーヴィチ(共演者リヒテル)やフルニエ(共演者ケンプ)の録音のほうが世評が高くなってしまうのもやむを得ないだろう。しかし、次点ぐらいの評価は充分にできる。

そんなことで古典派からロマン派の3枚を聴いてみて思うのだが、コダーイを聴いていないから、また、3枚しか聴いていないから、明言こそできないものの、シュタルケルで聴きたい曲があるとすれば、コダーイのような技巧的難曲になるのだろうか。ベートーヴェンは悪くなかったとはいえ、他にもっと優れたものがあるからなぁ。コダーイを録音してからしばらくしてバッハの無伴奏も録音しているようだが、期待はできないんじゃないか。いずれ、もう少し多くを聴いてみて改めて評価してみたい。
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   <title>フルトヴェングラーの2種の「グレート」</title>
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   <published>2007-05-31T13:00:00Z</published>
   <updated>2007-05-31T13:24:14Z</updated>
   
   <summary>フルトヴェングラーの演奏したシューベルトの「グレート」交響曲といえば、42年と5...</summary>
   <author>
      <name>senrenja</name>
      
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         <category term="フルトヴェングラー" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
         <category term="交響曲第8番「ザ・グレート」" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
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   <category term="24" label="メロディア" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
   
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      <![CDATA[<a href="http://muse.senrenja.net/41ERKYC857L._AA240_1.html" onclick="window.open('http://muse.senrenja.net/41ERKYC857L._AA240_1.html','popup','width=240,height=240,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://muse.senrenja.net/41ERKYC857L._AA240_-thumb.jpg" width="100" height="100" align="left" alt="「グレート」51年スタジオ録音" /></a>フルトヴェングラーの演奏したシューベルトの「グレート」交響曲といえば、42年と51年(写真左)の録音が有名である。ともにベルリン・フィルを振ったもので、前者はライブ録音、後者はスタジオ録音である。世評の高いのは、おそらくは後者の方で、戦時中のライブ録音よりも、さすがに落ち着い造型が見事である。一方で、前者も、フルトヴェングラーの戦時中ライブ特有の熱狂的な演奏で、音は悪いものの確かに聴き応えがある。両者ともに評価する人がいるのもわかるのだが、しかし私は前から、フルトヴェングラーの「グレート」に不満がある。「いかにもドイツ的なシューベルト」という印象が拭えないからである。シューベルトはウィーンに生き、ウィーンで没した人である。フルトヴェングラーの演奏はオケがベルリン・フィルのせいもあろうが、ドイツ的な響きがしすぎて、どうも好きになれないでいた。]]>
      しかし私は先ほど、90年代にロシアのメロディアから復刻された42年盤の「グレート」のLPを聴き、この評価を改めざるを得ないことを知った。フルトヴェングラーの第二次世界大戦中の録音は、戦後にマスターテープがソ連に奪われたせいで、メロディア盤はグラモフォン盤を遙かにしのぐ音質である。高値がついている青トーチ盤や黄トーチ盤も聴いてみたいところだが、ふところ事情により今は90年代の復刻で我慢。これだと2000円程度の出費で済む。それでも青トーチ盤から復刻したOPUS蔵のCD(よくできた復刻だとは思うが……)よりも音質がいいから不満はあるまい。

第一楽章冒頭のホルンからもうその生々しい響きにあたかもライブを今聴いているかのように魅了される。テンポの変化もフルトヴェングラーらしく自由自在でかつ恣意的でなく、とりわけ印象的なのは、同楽章の展開部から再現部にかけて、第一主題が再び現れるときに、テンポを落としたままにしておずおずと入っていき、ゆっくりゆっくりとテンポを戻していくことである。この表現は51年盤にも見られるけれども、42年盤のほうが緊張感に満ちていてヨリ劇的な効果を生んでいる。また、第4楽章も42年盤は鬼気迫るほどのアッチェレランドが聴き物である。この「グレート」は、今までは音質がよくなかったせいか、燃えさかる炎の如くテンポを動かすフルトヴェングラーの演奏に入り込めなかったのだが、このメロディア盤だと、全楽章を通じてフルトヴェングラーの世界に引き込まれてしまう。確かに、シューベルトよりもフルトヴェングラーを聴く演奏ではある。シューベルトらしい演奏を聴きたければ、もっと適切な録音があると思う。しかし、このライブ録音は、そういった批判があったとしても、不滅の名演だと呼ばれるに値しよう。一方、51年のスタジオ録音は、フルトヴェングラー色がそれほど強くなく、また、ベルリン・フィルのごつごつした響きもシューベルトにそぐわないから、やはり42年ライブに少し劣ると言わざるをえないと思う。
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   <title>OPUS蔵の位置</title>
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   <published>2007-05-08T10:20:20Z</published>
   <updated>2007-05-08T10:36:26Z</updated>
   
   <summary>OPUS蔵というレーベルをご存じだろうか。第二次大戦前後のSPからCDに復刻して...</summary>
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      <name>senrenja</name>
      
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      <![CDATA[<img alt="opuskura2.gif" src="http://muse.senrenja.net/opuskura2.gif" width="60" height="74" align="left" /><a href="http://www.opuskura.com/">OPUS蔵</a>というレーベルをご存じだろうか。第二次大戦前後のSPからCDに復刻して販売するレーベルである。CDの帯に宇野功芳氏の熱いコメントが書かれているものもあり、私もつい乗せられたりしてこのレーベルのCDを10枚以上所有している。本来は、マスターテープを所有しているEMIなりPHILIPSなりがCDを制作したほうが、いい音でできるはず。だが、OPUS蔵が出す復刻CDは、不思議や不思議、本家本元が出すCDに肉薄するか凌駕することがほとんどである。もっとも、SP復刻だけあって、チリチリというノイズがどうしても発生するから、それを嫌う人には向かない。]]>
      <![CDATA[私はこれまでOPUS蔵から発売されるCDを高く評価してきた。既に同じ録音を所有している場合でも、OPUS蔵から発売されると買い直したこともよくあった。iPodやその他mp3ウォークマンが全盛の時代、少しでも良い音質を求めてCDを買い直すなんてまったく時代に逆行するようでもあるが、本人が楽しいのだからいいじゃないか。それに私の周りの知人に聴かせれば、大抵は音の違いはわかってくれる。音楽をさほど聴かない人でも大抵は違いを認識する。「そんなに違わないでしょ」と私の趣味を嘲笑する人も、いざスピーカーを前にすると「なるほど」とうなずく。

とまあそんな訳で、いい状態の録音を探す旅を正当化しつつ続けるわけである。ちなみに今まで最も多く入手した録音は、カザルスが演奏したバッハの無伴奏チェロ組曲とドヴォルザークのチェロ協奏曲、それからフルトヴェングラーの第九(1951年,有名な「バイロイトの第九」)じゃないかな。CD,LP合わせるとどちらも6種類ずつ購入した。メンゲルベルクのマタイ受難曲は4種類。もちろん演奏日まで含めて完全に同一の演奏。ここまで来ると、さすがに無駄じゃないかなと自分でも思うが、慣れてくると段々と知識が増えてきて、「この復刻のほうがいいはず」という判断が可能になってくるから、後に買った物ほど大体いい音質をしている。だから後悔はあまりなく、「いい買い物をした」という思いが強い。

さてOPUS蔵の話に戻るが、ターンテーブルを購入しLPを聴くようになるまでは、OPUS蔵はどうしようもないEMIのヒストリカルレコーディングの復刻を補ってくれるよい選択肢だったが、今はもう一つの選択肢がある。つまり、古い時代のLPを直接手に入れる、という方法である。「古い時代の」という限定をしたのは、80年代に再販されたLPで音質の悪い物が何枚かあって、買い直しを余儀なくされたという苦い経験ゆえである。この選択肢だと、HS2088方式なりARTリマスタリングなりの人工的なサウンドから解放されてまともな音質で聴ける。そこで、昨日、友人たちが拙宅に集まったのをいい機会と、私を入れて5人で聴き比べをしてみた。もっとも、本格的な聴き比べをするなら、使用するLPの選定から徹底的にやらなければいけない。ゆえに、以下のレポートは、「OPUS蔵ってホントにいいの？」「マスターテープから作ってないCDってどうなの？」ということを少々考えてみたいための記事、気軽にお読みください。

<h4>＜第1試合：ワルター指揮ウィーンフィルのモーツァルト「プラハ」(1936)＞</h4>
使用LPは、Angel Records の GR-19。昨日届いたばかりのLPをかけてみて、思いの外、音質がよくなかった。なんかフィルターを通して聴くようなもやもやした音。1936年の録音とはいえ、悪すぎる。1920年代の録音ぐらいにしか聞こえない。古き良き時代のウィーンフィルの雰囲気こそ伝わってくるが、音が貧弱で分離も悪く、オケの各声部がどうかけあっているのか楽しめない。(このLPの名誉のために言えば、カップリングされているモーツァルト「ジュピター」は、まっとうな音で聴ける。)一方で、OPUS蔵は、うってかわって、音が硬くてウィーンフィル特有の土臭い雰囲気をやや失っているところと、低音の響きが甘いのが残念であるが、LPに比べれば遙かにクリアな音質で素晴らしい。ライナーノートに、「『プラーハ』はこもり気味の音なのでなるべくクリアーなものを用いたつもり」と書いてあるから、エンジニアの努力が見事に実を結んだ格好であろうか。いい仕事をしてくれたと賞賛したい。この録音については、LPの音を好んだ人もいたが、OPUS蔵のほうが、優勢であった。LPで聴くなら、もっと状態のよいものを探さねばなるまい。

<h4>＜第2試合：ティボーのヴァイオリン小品集よりヴィターリのシャコンヌ(1936)＞</h4>
使用LPは、Angel Records の GR-79。一聴して、ヴィターリのシャコンヌが哀切極まる響きで奏でられていることに驚いた。それほどにティボーの演奏を私は素晴らしいと思った。そして、EMIの録音の捉え方の深さを、賞賛したいと思った。対して、OPUS蔵は、以前に<a href="http://muse.senrenja.net/2007/04/post.html">ジャック・ティボーを聴く</a>の稿でも書いたとおり、この演奏家のヴァイオリンの響きを伝えるにはあまりに音が硬質すぎて、魅力が減衰してしまう。音は明瞭に捉えられており、その意味ではLPで聴いたよりも聴きやすいかもしれないが、ヴァイオリンの表情が半分以上失われているように聞こえるのは残念である。ティボーについては、フランクのソナタも聴き比べたがやはりLPの勝利だった。

<h4>＜第3試合：カザルスのバッハ「無伴奏チェロ組曲」より第6番(1938)＞</h4>
<a href="http://muse.senrenja.net/51PZ6X1P1QL._AA240_1.html" onclick="window.open('http://muse.senrenja.net/51PZ6X1P1QL._AA240_1.html','popup','width=240,height=240,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://muse.senrenja.net/51PZ6X1P1QL._AA240_-thumb.jpg" width="120" height="120" align="left" alt="" /></a>
使用LPは、Angel Records の GR-2018。これはLPもOPUS蔵もともにしっかりと音が入っており、評価が難しかった。だが、低音域の締まりのよさにおいて、OPUS蔵はLPに一歩劣る。カザルスが低い音を弾いた時、OPUS蔵だと「ぼわーん」と間抜けな音が聞こえてくる。その他の点では、充分に善戦していたし、購入を推薦できるCDと思われるだけにあと一歩及ばず残念であった。

ということで昨日の3試合は2勝1敗でLPの勝ち。たまたまEMIに偏ってしまったので付言すれば、先日メンゲルベルクの演奏したバッハ「マタイ受難曲」をLPとOPUS蔵で聞き比べたときはLPの圧勝だった。マスターテープから制作されたものに勝てないのは仕方ないかもしれないが……。おそらくは機会を改めてまた書くことになると思うが、平林直哉氏がリマスタリングしているGrandMasterシリーズは、よっぽど状態のよいLPを探してこないと勝ち目がないぐらいによくできたCDだと思っている。それに比べれば、OPUS蔵は復刻の仕方が少し甘いと思う。もしLPをもっと買い揃えて比較すれば、さらに分は悪くなろう。加えて、エンジニアの音の好みが(ある程度は仕方ないにせよ)露骨に現れているのもちょっと首を傾げてしまう。ターンテーブル買うのはお金と場所が……という向きもわからないではない(私が長らくそうであった)。だが、OPUS蔵の音よりも簡単に安価で手に入るLP(ヤフオクで数百円～千円程度)の音質が良かったりすることはザラにありそう。OPUS蔵が店頭のヒストリカルレコーディングの棚に並ぶCDの中ではいい音質を誇ることは間違いないが、所詮は「復刻」であると言わざるをえないのだろうか。きちんとマスターテープから制作されたLPを聴かないのはもったいないよと警告しつつ、一方で、もっとよい復刻レーベルが登場することを期待するのである。]]>
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   <title>赤松林太郎氏のNewAlbumを聴く</title>
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   <published>2007-04-29T15:00:00Z</published>
   <updated>2007-04-29T07:48:36Z</updated>
   
   <summary>赤松林太郎氏(プロフィール)のNewAlbum &quot;Rintaro AKAMATS...</summary>
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      <name>senrenja</name>
      
   </author>
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   <category term="7" label="赤松林太郎" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
   
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      <![CDATA[<img alt="10014865900_s.jpg" src="http://senrenja.s266.xrea.com/muse.senrenja.net/10014865900_s.jpg" width="120" height="120" align="left" /><a href="http://homepage3.nifty.com/rintaropiano/profile.htm">赤松林太郎</a>氏(<a href="http://homepage3.nifty.com/rintaropiano/profile.htm">プロフィール</a>)のNewAlbum "Rintaro AKAMATSU 2006" が今年の2月1日に発売された。収録曲は、スカルラッティのソナタが4曲、チマローザのソナタが3曲、モーツァルトの幻想曲、シューマンのアラベスク、リストのハンガリー狂詩曲、他。タイトルの通り、全曲が2006年に録音されている。このたび、赤松氏の好意によりこのCDを頂いたので御礼の意味も込めてレビューを綴る。]]>
      聴いてまず驚いたのが、録音の捉え方の深さである。私は前作の&quot;Le Message d&apos;Amour&quot;しか聴いてないのでそれと比較してしか言えないが、ずっと鮮明に記録されており、一般に市販されているCDに遜色ない仕上がりになっている。ライナーノートに依れば、スタジオ録音された8曲(スカルラッティ,チマローザ,モーツァルト)は、札幌のエルムホールにて録られているらしく、おそらくはこのホールの音響と録音機材が優れているということか。

演奏については、冒頭から4曲続くスカルラッティも悪くないが、続くチマローザのソナタが素晴らしい。昨年の知恩院ライトアップ2006でもチマローザのソナタ(C.12)を聴かせていただいた。そのときはライトアップという幻想的なムードにこの曲は映えるなと思ったりしたが、部屋でCDを聴いてみると赤松氏の演奏のうまさゆえにチマローザとライトアップのコラボレーションが功を奏していたことに(当たり前のことだが)気づかされる。私はチマローザについては、アマデウスでモーツァルト暗殺の陰謀を企てた悪役として描かれたウィーンの宮廷楽長アントニオ・サリエリの後任となった人、ぐらいにしか知らない。赤松氏が弾いた以外にチマローザの曲を聴いたことはない。大作曲家という印象は受けないが、赤松氏が演奏するソナタから聴く情趣はなかなかに味わい深い。

しかし一番の出色なのは、リストのハンガリー狂詩曲第6番であろう。これは昨年1月27日のブダペストでのライブ録音であるが、ライブ録音だけに熱のこもった演奏になっている。スタジオでもライブでも同じような演奏しか弾かない演奏家は多く、そのことは私たち愛好家の足をホールから遠ざけるわけであるが、彼ぐらいにライブで燃焼してくれるとやはり音楽はナマで聴くのが一番だと再認識させられる。リストのピアノ曲といえば難曲揃いでピアニストの技術を示すのにうってつけなわけであるが、私は「リストの難曲をミスタッチなく弾いてみました」という気取った演奏は嫌いである。リストの楽曲はユーモアに満ちているから(そのことを私は赤松氏の演奏から知ったのだが)、いかに楽しく聴かせるか、それがピアニストに問われるところなのだと思う。その意味で、赤松氏のこのハンガリー狂詩曲などリストという作曲家の真髄を知らしめてくれる名演であろう。この曲を最期の最後まで攻め続けられるピアニストは果たしてどれだけいるだろう。是非多くの人に聴いてもらいたい思うし、今後機会があれば、オール・リストのCDを出してほしい。

その他、シューマンのアラベスクもこの作曲家の持つ詩情がよく表されていたりと、聴き所は随所にある。毎年毎年、進化していく赤松氏であるが、2006年という年の充実ぶりを示す良いCDであった。
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   <title>ジャック・ティボーを聴く</title>
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   <published>2007-04-28T02:48:18Z</published>
   <updated>2007-04-29T05:13:50Z</updated>
   
   <summary>東芝EMIのヒストリカルレコーディングの復刻CDはひどい。ティボーとかコルトーと...</summary>
   <author>
      <name>senrenja</name>
      
   </author>
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   <category term="6" label="モーツァルト" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://muse.senrenja.net/">
      <![CDATA[<a href="http://senrenja.s266.xrea.com/muse.senrenja.net/417VH24QWPL._AA240_.html" onclick="window.open('http://senrenja.s266.xrea.com/muse.senrenja.net/417VH24QWPL._AA240_.html','popup','width=240,height=240,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://senrenja.s266.xrea.com/muse.senrenja.net/417VH24QWPL._AA240_-thumb.jpg" width="120" height="120" alt="ティボーのフランク　ヴァイオリンソナタ" align="left" /></a>東芝EMIのヒストリカルレコーディングの復刻CDはひどい。ティボーとかコルトーとかフルトヴェングラーとか、復刻のひどさのために絶対に真価が伝わってこない。50年も80年も前の録音だから仕方ないのか・・・と私もちょっと前までは諦めていたがそれは誤解だった。状態のよいレコードを聴くとなんのことはない、すごく鮮やかな音が何十年の時を超えて鳴り響く。(左は復刻のひどさを如実に示す1枚。もっとも、amazonでは高い評価を受けているが……。)]]>
      <![CDATA[<p>
<img src="http://senrenja.s266.xrea.com/muse.senrenja.net/417V3K5ER8L._AA240_.jpg" alt="417V3K5ER8L._AA240_.jpg" width="120" height="120" align="left" />
先に挙げた3人の巨匠の中でも最も不幸な扱いを受け、忘却されているのはおそらくジャック・ティボーであろう。フルトヴェングラーはDGからも大量の録音が出されているし、また人気の高さもあってレコードから様々な復刻が発売されてEMIの音の悪さを補う。コルトーは幸いにも旧復刻のボックス・セット&quot;<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000002SBV?ie=UTF8&amp;tag=gradusadparna-22&amp;linkCode=as2&amp;camp=247&amp;creative=1211&amp;creativeASIN=B000002SBV">Fr&eacute;d&eacute;ric Chopin: Piano Works</a>
<img style="border: medium none  ! important; margin: 0px ! important" src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=gradusadparna-22&amp;l=as2&amp;o=9&amp;a=B000002SBV" alt="" width="1" height="1" />
&quot;(写真左)が未だ入手できる状態にあり、マシな録音で聴ける。しかし、ティボーは&hellip;&hellip;どうだろう。私自身、LPでティボーを聴くまでそれほど評価してこなかった。<a href="http://www.opuskura.com/cat_instrumental_j.htm">OPUS蔵の復刻(試聴可)</a>は悪くないが、それでも改めて聴いてみて思うに、音が硬質すぎると思う。繊細で優雅な音色が特長のヴァイオリニストである。OPUS蔵の復刻は成功しているといいがたい。
</p>
<p>
<a href="http://senrenja.s266.xrea.com/muse.senrenja.net/Thibaud_Jacques.html" onclick="window.open('http://senrenja.s266.xrea.com/muse.senrenja.net/Thibaud_Jacques.html','popup','width=203,height=276,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://senrenja.s266.xrea.com/muse.senrenja.net/Thibaud_Jacques-thumb.JPG" width="120" height="163" alt="ジャック・ティボー" align="left"  /></a>
ティボーについて知らない人もいるだろうということで、略歴を少し記す。ティボーは、1880年フランスのボルドーに生まれ、1953年に飛行機事故にて没したヴァイオリニスト。フランスものに定評があるほか、1920年代にカザルス、コルトーと組んでトリオを結成し(所謂カザルス・トリオ)、数々の録音を残したことでも有名である。日本には、1928年と36年に来日している。ロン=ティボー・コンクールは彼が後述するマルグリット・ロンと共同で創設したものである。
</p>
<p>
さて、LPを購入しての所感であるが、正直、これほどに衝撃を受けると思わなかった。今までにLPで入手したのはフランクとフォーレのヴァイオリンソナタ、フォーレのピアノ四重奏曲第2番、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番、フォーレの子守歌、ベートーヴェンのピアノトリオ「大公」、メンデルスゾーンのピアノトリオ第1番、等。このうち、最初に購入したのはベートーヴェンのピアノトリオ「大公」だったかと思うが、共演者のカザルスのチェロ、コルトーのピアノの素晴らしさもさることながら、このときもっとも再評価の対象となったのがティボーであった。CDで聴いていたときは太い音で堂々としたカザルスのチェロに対して、ティボーのヴァイオリンは線が細くてなよなよとした感じでちょっと力不足か(&larr;ごめんねティボー！)という印象を持っていたが、それは誤解であった。LPで聴いてもカザルスの音に比べればティボーが線が細く感じるのは事実であろうが、しかしそれでもカザルスのチェロ、それからコルトーのピアノに合わせて、ティボーも優雅に歌っていることが聴き取れるのである。
</p>
<p>
モーツァルトの協奏曲第5番はミュンシュと入れた録音であるが超個性的な演奏で好き嫌いは分かれるだろう。19世紀的なロマンティシズムが濃厚すぎて21世紀を生きる私たちの耳には最初違和感をもって響くかもしれないが、私は嫌いではない。今までよくグリュミオーのCDで好んでこの曲を聴いていた。爽やかに疾駆する演奏が若き日のモーツァルトの音楽にはふさわしくも思っていたのだが、ティボーを聴いて以降は、グリュミオーがいかにも没個性的に聞こえてしまう。もっとも、ティボーのこの録音が名演かといえば、ルバートを多用するティボーに指揮者ミュンシュがあっさりと合わせすぎてちぐはぐな印象を与える箇所も多々あるから、手放しで賞賛されるものではない。
</p>
<p>
フランクのソナタは、CDでも同じ録音を持っていたが、それに比較すれば、LPではピアノ(コルトー)とヴァイオリンともに鮮明に捉えられていて、80年近く前の演奏ながら鑑賞には全く問題ない。20世紀前半を代表するフランスのヴァイオリニストとピアニストが呼吸ぴったりに共演していて、第一楽章冒頭からただただ惚れ惚れする。同曲にはチェロとピアノで録音されたものも多く市販されており、フルニエやデュ・プレの演奏もなかなか素晴らしいが、ピアノもヴァイオリンも絶品のこの録音には適うまい。
</p>
<p>
フォーレのソナタはフランクに比べ録音がやや劣る上に、演奏自体の出来もさほどではないと思う。同じフォーレでも同じくコルトーと入れた子守歌や、マルグリット・ロンとフルニエとモーリス・ビューと入れた四重奏曲第2番のほうがやり尽くした感があってよい。子守歌は小品ながら気の利いた節回しがたまらない魅力を放つ。四重奏曲はロンの冴え渡るピアノもまた聴き所である。
</p>
<p>
＜今回使用したレコード＞
</p>
<table width="529" height="148">
	<tbody>
		<tr>
			<td>レコード</td>
			<td>収録曲</td>
			<td>録音年</td>
			<td>評価<br />
			</td>
			<td>共演者<br />
			</td>
		</tr>
		<tr>
			<td>
			<p>
			GR-2010(Angel Records)
			</p>
			</td>
			<td>ベートーヴェン ピアノトリオ 大公&nbsp;</td>
			<td>1928<br />
			</td>
			<td>5</td>
			<td>コルトー,カザルス</td>
		</tr>
		<tr>
			<td>GR-25(Angel Records)<br />
			</td>
			<td>フランク ヴァイオリンとピアノのためのソナタ</td>
			<td>1929</td>
			<td>5</td>
			<td>コルトー</td>
		</tr>
		<tr>
			<td>&nbsp;</td>
			<td>フォーレ ヴァイオリンとピアノのためのソナタ　第1番</td>
			<td>1927<br />
			</td>
			<td>4</td>
			<td>コルトー</td>
		</tr>
		<tr>
			<td>GR-81(Angel Records)</td>
			<td>フォーレ ピアノ四重奏曲 第2番</td>
			<td>1940<br />
			</td>
			<td>5</td>
			<td>マルグリット・ロン,フルニエ,モーリス・ビュー</td>
		</tr>
		<tr>
			<td>GR-133(Angel Records)<br />
			</td>
			<td>フォーレ 子守歌<br />
			</td>
			<td>1931</td>
			<td>5</td>
			<td>コルトー&nbsp;</td>
		</tr>
		<tr>
			<td>GR-2159(Angel Records)<br />
			</td>
			<td>モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第5番<br />
			</td>
			<td>1940</td>
			<td>3.5<br />
			</td>
			<td>ミュンシュ,オケ不明<br />
			</td>
		</tr>
	</tbody>
</table>
]]>
   </content>
</entry>
<entry>
   <title>そしてターンテーブル導入へ</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://muse.senrenja.net/2007/03/post_1.html" />
   <id>tag:muse.senrenja.net,2007://3.9</id>
   
   <published>2007-03-18T15:37:58Z</published>
   <updated>2007-04-30T04:52:12Z</updated>
   
   <summary> ターンテーブルつまりレコードプレーヤー。なるべく購入は避けるつもりでいた。その...</summary>
   <author>
      <name>senrenja</name>
      
   </author>
         <category term="ターンテーブル" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://muse.senrenja.net/">
      <![CDATA[<p>
<a href="http://parnassus.ko-ko-ro.info/mt3/dp500m.html" onclick="window.open('http://parnassus.ko-ko-ro.info/mt3/dp500m.html','popup','width=230,height=246,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false">
<img src="http://parnassus.ko-ko-ro.info/mt3/dp500m-thumb.gif" alt="" width="120" height="128" align="left" />
</a>ターンテーブルつまりレコードプレーヤー。なるべく購入は避けるつもりでいた。その大きさのために場所をとるLPは蒐集癖のある私にとっては部屋のスペースを確実に少なくするだろうと想像された。
</p>
<p>が、このたび晴れて購入してしまった。アンプを換えてスピーカーケーブルを買い換えていい音になったのをいいことにさらなる投資をすることに対す躊躇がなくなってしまった。写真はこのたび購入したDENONのターンテーブル。品番はDP-500M。まぁ中級機といったところか。]]>
      レコードの盤自体は実は数枚所有していた。数年前にふとレコード屋を訪れた際に&quot;5枚で1,000円&quot;みたいなセールをしていてかっこいいジャケットのとか好きなレコードとか10枚ぐらいを購入したからである。部屋の隅っこで飾り物にもならず酷い扱いを浴びていたレコードたちであったがようやく日の目を浴びることになった。

ターンテーブルを購入したのは実はもう1ヶ月も前の2月15日のことである。以来はCD:レコードの割合は2:8ぐらいでほとんどCDを聴かなくなってしまった。

なんでだろうな。こんなにレコードにいい音が入っているとはとてもじゃないが想像していなかった。CDとレコードと比較して科学的に検証するには私にはいかにも知識不足である。だが少なくともレコードの音質が悪くないことはこの1ヶ月に拙宅を訪れた友人が皆賛同するところであった。加えて私にはレコードの音がどうもアーティキュレーションとかデュナーミクとかがリアルに再現されているように感じられる。だから聴いていて自然に入り込めてしまう。最先端の音響学をもってして建築されたホールが意外と音が悪かったりするのと同様であろうか、科学技術の粋を凝縮して作られたCDがレコードと優劣つけがたく、ひょっとすると負けてしまう。CDの名誉のために言えば、同じ録音を聴き比べてみるにレコードよりも
いい音質が記録されているCDが存在するのは確かである。だが―――とりわけ最近の劣悪なリマスタリングが施されたCDにおいて顕著なのだが―――レコードよりも圧倒的に音質の悪いCDが店頭に並んでいることも同様に確かなのである。技術的には進歩したと証明されるかもしれぬが…私は次の言葉を思い出す。

「うっそうたる樹林や奇岩のむきだしになった山は、古来から神が降臨し、死者の霊が赴く他界や聖地だと思われてきたけれども、一人で山歩きする者はそれが信仰でも幻想でも何でもなく、ただの厳かな事実であることに思い到るであろう」(鎌田東二『場所の記憶』岩波書店)

CDにせよLPにせよコンサートホールにせよ音楽という一つの芸術を扱うものである以上は、厳粛な感動を伝えうるかどうかというただその前提こそが、科学技術の正当性を証明するということになるのだろう。
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   <title>ウェスタンエレクトリック WE16GA</title>
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   <published>2007-02-16T14:33:20Z</published>
   <updated>2007-04-30T10:10:27Z</updated>
   
   <summary> 先日購入したLUXMANのL-500。毎日往年の名盤を狭いワンルームで再現する...</summary>
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      <name>senrenja</name>
      
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         <category term="スピーカーケーブル" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
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      <![CDATA[<table><tr>
<td width="300" valign="top">先日購入したLUXMANのL-500。毎日往年の名盤を狭いワンルームで再現するという大役を担ってくれている。ところでこのアンプは極力無駄のない設計で、フォノイコライザーは省かれているし、ヘッドホン端子もなくリモコンもない。ということはアンプを手元に置かないと、入力の切替はおろか音量の調節も手間である。そんなわけでスピーカーケーブルを長くし、私がいつも座る席のすぐ右にアンプを置けるようセッティングし直そうと考えた。
</td>
<td valign="top"><a href="http://parnassus.ko-ko-ro.info/mt3/WE16GA-2-350.jpg"><img alt="WE16GA-2-350.jpg" src="http://parnassus.ko-ko-ro.info/mt3/WE16GA-2-350-thumb.jpg" width="150" height="107" hspace="10"/></a><br />
↑ウェスタンエレクトリック WE16GA
</td>
</tr></table>]]>
      <![CDATA[<table>
<tr><td width="300" valign="top"><p>直線距離で結べば2メートル強でも、すっきりとした配線にしようと思ったら5.5メートル×2本で11メートルが必要だった。今まで使っていたのがKIMBERのケーブル。
<a href="http://denon.jp/products/kimber_lou.html#0002">LoudspeakerCableの4VS</a>というやつだ。</p>
<p>別に不満があったわけではないが、せっかくケーブルに資金を投入するならじっくりと選んで悔いのないようにしたい。こういうときだから日本橋まで足を運んで店員さんにじっくりと話を聞きながら……なんてことをせずネットの情報をかき集めて判断しちゃうのが私の悪いところ。そう知りつつ今回もネットの情報を信じてみた。たどり着いたのがウェスタンエレクトリックのWE16GAというスピーカーケーブル。<a href="http://www.procable.jp/products/we16.html">詳細こちら</a>。そしてこのケーブルの評判は↓のサイトなど。<a href="http://www.azzlo.com/taka-aki/mt/2006/02/0223.html">http://www.azzlo.com/taka-aki/mt/2006/02/0223.html</a>
<a href="http://otasuke.goo-net.com/qa2602922.html">http://otasuke.goo-net.com/qa2602922.html</a>
</p></td>
<td valign="top">
<a href="http://parnassus.ko-ko-ro.info/mt3/4vs.gif"><img alt="4vs.gif" src="http://parnassus.ko-ko-ro.info/mt3/4vs-thumb.gif" width="150" height="150" /></a><br />
↑今まで使用していたKIMBER KABLE
</td>
</tr>
</table>

不満だった高音域の伸びが解消されるかと期待。コスト的にも1メートルが1,000円だから悪くない。ヤフオクで1メートル800円で出ていたので購入し、ケーブルは昨日我が家へとやってきた。<a href="http://www.procable.jp/products/we16.html">こちら</a>でも紹介されている通りケーブルは全然太くない。一見は安物のケーブルと変わらないが付け替えてみて音のクリアさにびっくり。低音域から高音域まで全然癖がない。音の低位もはっきりしていて素晴らしい。

前のKIMBERは低音域から中音域にかけて迫力があったものの高音域が貧弱だった。KIMBER特有の魅力もあったけれど(例えばチェロなんかが分厚く鳴っていたKIMBERのケーブルの魅力は捨て難い)、クラシックはたぶん広い音域を奇麗に鳴らしきったほうが、再現性が高いし聴いていて感銘を受ける。

私は朝比奈隆指揮の大阪フィルの演奏をしばしば聴いて大学時代を送った。ウェスタンエレクトリックのケーブルに換えて朝比奈の懐かしいCDをかけてみると、「ああこの音だ」という感慨が起こってくる。ウェスタンエレクトリックはアンプからスピーカーに脚色なく忠実に音を伝えている。

先に挙げたサイトにも書いてあったが、「組み合わせによっては高域にエッジが立つ」という評価はなるほどと思われるところがあり、我が家でもスピーカーの配置によって高域が硬すぎたりして、調整がやや難しかった。まあそういった辺りがオーディオ道の楽しみといわれればそれまでだけれども。

中学生・高校生とR&Bやフュージョンで育った耳には、低音域から中音域のスケール感に富むKIMBERのケーブルが嫌いではない。が、これは私がクラシックを聴く上では悪癖となろう。きっとウェスタンエレクトリックは、全音域を忠実に再現して私の聴覚ごとクラシック色に染めてくれるような気がしている。

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(参考)使用したオーディオシステム
スピーカー：B&W N805
アンプ：LUXMAN L-500
CDプレーヤー：DENON DCD-1550AR
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